生活が不規則になりやすい現代では、より不眠症に悩む人が増えていると言われています。成人の3人に1人は時々不眠になり、10%~15%の人は慢性的な不眠に悩んでいます。不眠の場合はまず、仕事や家庭生活でのストレスや心配事、「今夜も眠れないのではないか」「8時間眠らなくては」と、眠れないことや眠ること自体がプレッシャーとなってしまうことなど心理的なものがあげられます。

次に考えられるのが、24時間制社会からくるものです。夜昼交代制のシフト勤務や時差勤務、夜遅くまで起きていることで、生活のリズムが乱れます。人間の体には、日が昇って明るくなると目覚め、暗くなると眠るという体内時計が備わっていますが、生活リズムが乱れると体がそのリズムに順応できなくなり、体内時計に狂いが生じて不眠になってしまうのです。

また、寝室の騒音や照明、温度や湿度、寝具などの環境的なことが原因で安眠できないこともあります。そのほかの原因として、コーヒーなどカフェイン入りの飲み物やアルコール、タバコなどの摂りすぎ、寝る前に長時間テレビゲームなどをして脳が興奮してしまうこと、気管支喘息、皮膚のかゆみなどの病気で睡眠を妨げられること、うつ病や神経症などの精神疾患によるもの、などがあげられます。特に早朝覚醒の場合、年をとるにつれて眠りが浅くなることや、うつ病などの精神疾患が関係する場合もあります。

それから、運動不足も不眠症の原因となります。休日に家でゆったりくつろいだつもりなのに、月曜日の朝が辛いなんてこと、身に覚えがありませんか。これは、肉体的疲労がないために睡眠の質が落ちているからです。

次に、不眠症を改善する方法についていくつか紹介致します。

1.毎朝同じ時間に起きる

自律神経を調節するために、毎朝同じ時間に起きて身体のリズムを調えて、太陽の光を浴びるようにします。これを習慣づけて、一日の周期を作っていきます。

2.軽い運動を出来るだけ毎日行う

激しい運動は逆に交感神経を高めますので、ストレッチやウォーキングなど、軽い運動をして軽い疲れを伴わせることでリラックス効果を高めます。

3.夜になったら出来るだけ身体を温める

暖かくなれば必然的に眠気を伴いやすくなります。これには半身浴などが効果的です。

4.寝る前には柔らかい光にする

寝る前にはパソコンやテレビをみる時間を抑え、明るい電気を使わずに、間接照明などで光を抑えるようにすることで気分を鎮め、副交感神経をアップさせます。

5.就寝3時間前になったら飲食をしない

これはよく言われることですが、食べると胃腸の働きが活性化されるので、必然的に身体の機能が動きがちになり、副交感神経にはマイナス要素となります。