不眠症というのは、夜寝つきが悪い、眠りを維持できない、朝早く目が覚める、眠りが浅く十分眠った感じがしないなどの症状が続き、よく眠れないため日中の眠気、注意力の散漫、疲れや種々の体調不良が起こる状態を指します。日本においては約5人に1人が、このような不眠の症状で悩んでいるとされています。不眠症は、小児期や青年期にはまれですが、20~30歳代に始まり加齢とともに増加し、中年、老年と急激に増加しています。

不眠症の症状としては、入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒があります、下にそれぞれ紹介します。

1.入眠困難

多くの方が言われる「眠れない」という状態は、入眠困難といいます。眠りに入ることができない状態です。朝方まで眠れないということも良く言われています。

2.中途覚醒

眠りに入ることはできるが、睡眠の途中で目が覚めてしまうことを中途覚醒といいます。途中で起きてしまう方でも、またすぐに眠れる方は問題ありません。しかし、一度起きてしまったらなかなか眠れない、または時間がたてば眠れるが、また起きてしまうという方は中途覚醒の状態です。

3.早朝覚醒

用事もないのに朝早く起きてしまうことを早朝覚醒といいます。7時に起きれば十分なのに、4時とか5時に目が覚めてしまう状態です。早朝覚醒で目覚めた時に眠い方は自分が不眠症といわれても納得いくでしょうが、目覚めた時から元気に感じる方もいます。一見健康そうに見えますが、「動く神経」が強すぎるための現象で、これもティピカルな不眠症といえます。

不眠症になる原因としては、24時間社会といわれる近年の生活環境下では、昼夜のメリハリのない不規則な生活や夜型生活を送る人が多く、「体内時計の乱れ」が誘因となって不眠症を発症する人が増えていると考えられます。この「体内時計の乱れ」を放っておくと、不眠に対する「不安やストレス」の増加、「間違った睡眠習慣」で眠ろうとするなどして、不眠が悪化し、日中の活動性が低下するといった悪循環に入ります。こういった背景から、最近の不眠症の原因は、「体内時計の乱れ」を主因として、「不安やストレス」、「間違った睡眠習慣」が覆っているイメージととらえることができます。